横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市下九沢
−相模原北公園−
紅葉に染まる相模原北公園
November 2006
紅葉に染まる相模原北公園
相模原北公園はさまざまな樹木や花々が四季折々に美しい表情を見せてくれる公園だ。晩秋になれば園内の樹木が紅葉に染まり、鮮やかな秋の色彩を見せてくれる。

紅葉に染まる相模原北公園
晩秋の相模原北公園は、まず「芸術のプロムナード」のイチョウ並木の黄葉の美しさが筆頭に挙げられるだろう。公園の南西側、「西フロント」と名付けられた公園入口から南東の「アジサイ園」に向けて「芸術のプロムナード」と名付けられた舗道が延びている。この「芸術のプロムナード」はイチョウの並木になっており、晩秋には黄金に染まって日を照り返して舗道を染める。時刻によって日差しの角度も変わり、イチョウ並木の表情も変わる。澄んだ秋空を背景に見る黄葉のイチョウ並木はたいへんに美しく、この景色が秋の相模原北公園を象徴するものと言ってもよいだろう。秋の日にのんびりと歩きたい舗道だ。

紅葉に染まる相模原北公園
公園の南東側、「水辺の広場」ではケヤキの紅葉が美しい。茶褐色に染まるケヤキは紅葉としては特筆するほと美しいものではないが、樹木によっては、そして日の光の角度によっては、たいへんに美しい朱や濃いオレンジに染まって見応えのある景観を見せてくれる。訪れたとき、特に外周部を辿る舗道脇のケヤキがとても美しい色に染まっていた。また池の水辺、奥側の岩場にはカエデの木があり、深紅に染まって美しい姿を見せてくれていた。やはり深紅に染まったモミジは紅葉の景観の「王道」とでも言うべき樹木だ。

紅葉に染まる相模原北公園
「ロックガーデン」の周辺にはメタセコイアが多く植栽されており、これも美しい紅葉に染まっている。メタセコイアは公園内や街路などで広く見ることのできる落葉樹だが、本来は150万年から200万年前頃に地上に広く繁茂していた樹木で、1945年(昭和20年)に中国四川省で発見されるまでは絶滅種と思われていたという。メタセコイアはオレンジ色から茶褐色へ、さらに赤く、微妙に紅葉の色合いを変えてゆくが、濃いオレンジ色に染まった姿が日差しを照り返すときの姿がもっとも美しいのではないかと思う。背の高い樹木だから見上げるように眺めることになるが、その円錐形の樹形と相俟って青く澄んだ秋空を背景に見る姿はたいへんに美しい。

紅葉に染まる相模原北公園
「ピクニック広場」北東側の舗道沿いではモミジバフウが美しい姿を見せてくれている。モミジバフウはマンサク科フウ属の樹木で、北米南部から中南米にかけての地域が原産という。日本には大正時代に入ってきたらしい。カエデの仲間ではないが、葉の形がカエデに似ていることから「モミジバフウ」の名がある。モミジバフウも公園内や街路の樹木として一般的に広く見ることができる。秋の紅葉はたいへんに美しく、「モミジバ」の名に相応しいようにも思える。モミジバフウも高木で、秋空を背景に見上げることになる。オレンジ色から深紅へグラデーションになったモミジバフウと空の青とが見せる色彩のコントラストがたいへんに美しい。

相模原北公園にはイロハモミジの木はあまりなく、そうしたところは「紅葉の名所」と呼ぶにはためらいがあるが、他のさまざまな樹木の見せてくれる秋の色彩がそれを補ってくれる。園内をのんびりと歩けば随所で美しい秋の風景に出会うことができる。晩秋の日の散策を楽しむ場所として充分にお薦めできる公園と言っていいだろう。
紅葉に染まる相模原北公園

紅葉に染まる相模原北公園

紅葉に染まる相模原北公園