飛鳥山公園は、そもそも江戸時代中期、八代将軍徳川吉宗が“飛鳥山”と呼ばれた丘陵地に桜や楓を植栽し、行楽地として整備、庶民に開放したことに始まる。飛鳥山は桜の名所として広く知られるようになり、近辺には茶屋なども建ち並んで大勢の人出を集めるようになった。当初から“桜の名所”であったわけだ。当時は花見の酒宴は禁じられていたようだが、飛鳥山では許されており、たいそうな賑わいだったらしい。明治の初期には太政官布達によって“公園”に指定され、日本で最初の“公園”のひとつとしても知られる。また明治期の実業家である渋沢栄一が居宅を設けたところでもあり、当時の建物二棟が現在も残っている。
現在の飛鳥山公園はJR王子駅から至近の立地でありながら緑濃く、普段は付近に暮らす人たちの憩いの場として親しまれている。紫陽花の名所としても名を連ねる公園だが、やはり桜の名所としての知名度は高く、桜の花期には大勢の花見客を集める。公園内にはソメイヨシノを中心に650本ほどの桜があるという。
現在の飛鳥山公園はJR王子駅から至近の立地でありながら緑濃く、普段は付近に暮らす人たちの憩いの場として親しまれている。紫陽花の名所としても名を連ねる公園だが、やはり桜の名所としての知名度は高く、桜の花期には大勢の花見客を集める。公園内にはソメイヨシノを中心に650本ほどの桜があるという。