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横浜市中区山手町
山手西洋館
世界のクリスマス2007
December 2007
山手西洋館世界のクリスマス
横浜山手の西洋館で開催される「世界のクリスマス」もすっかり横浜の年末の風物詩として定着し、認知度も上がり、この時期に合わせて山手を訪れる人も増えてきたように思える。今年(2007年)は山手公園内のテニス発祥記念館も含めた9館を舞台に開催される。12月初旬、「山手西洋館 世界のクリスマス 2007」へと出かけた。
横浜市イギリス館」で行われるのは当然のことながら「イギリスのクリスマス」、今年は「Bay Chic Christmas」と題して「シック&ベーシック」をテーマにしたという。さまざまな小物をあしらった飾り付けはなかなか凝っており、見応え充分だ。小さなネズミの人形を配した飾り付けもあり、なかなか楽しい。確かに「シック&ベーシック」だが、さらに言えば素朴でナチュラルな味わいの飾り付けであるように思える。
横浜市イギリス館「イギリスのクリスマス」横浜市イギリス館「イギリスのクリスマス」

横浜市イギリス館「イギリスのクリスマス」横浜市イギリス館「イギリスのクリスマス」

横浜市イギリス館「イギリスのクリスマス」横浜市イギリス館「イギリスのクリスマス」
山手111番館」は「イタリアのクリスマス」、「ナターレ 静けさと賑わい」がテーマであるらしい。リーフレットに記された解説によれば「厳かな教会、明るい街の様子、温かい家庭のクリスマス」を紹介しているそうだ。壁面を利用した飾り付けではさまざまなオーナメントに混じって箒に跨った魔女の人形の姿があったり、なかなか楽しい。テーマのように、厳かさと楽しさ、アットホームな暖かさがうまく演出されているという気がする。また今年の山手111番館では館内の随所にステンドグラスのオブジェが飾られている。さまざまなステンドグラスの工芸作品が光に煌めき、たいへんに美しい。それぞれの部屋に係りの人がおられるので、興味のある人は詳しく話を聞いてみるといい。
山手111番館「イタリアのクリスマス」山手111番館「イタリアのクリスマス」

山手111番館「イタリアのクリスマス」山手111番館「イタリアのクリスマス」

山手111番館「イタリアのクリスマス」山手111番館「イタリアのクリスマス」
山手234番館」は「ブルガリアのクリスマス」、「家庭で祝う伝統的なクリスマス」とのことだ。小規模な飾り付けだが、まさに家庭的な温かみのあるクリスマスが演出されている。
山手234番館「ブルガリアのクリスマス」山手234番館「ブルガリアのクリスマス」
エリスマン邸」は「アイルランドのクリスマス」だ。「神秘と妖精の国」がテーマだそうだが、「神秘」や「妖精」といった方向での演出ではなく、これも家庭的な雰囲気でまとめられている。近年、日本でもケルティック・ミュージックが脚光を浴び、アイルランドも身近になったが、そのお国柄などについてはまだまだ知らないことも多い。二階ではアイルランドに関する資料などが展示されているから、これも見ておきたい。
エリスマン邸「アイルランドのクリスマス」エリスマン邸「アイルランドのクリスマス」

エリスマン邸「アイルランドのクリスマス」エリスマン邸「アイルランドのクリスマス」
ベーリックホール」の展示は昨年と同様、「フランスのクリスマス」だ。150年前のフランスでは現在のようにクリスマスを祝う習慣は無かったそうだが、「150年前に思いをよせて」とのテーマが掲げられている。派手さを抑えた落ち着いた展示になっている。
ベーリックホール「フランスのクリスマス」ベーリックホール「フランスのクリスマス」

ベーリックホール「フランスのクリスマス」ベーリックホール「フランスのクリスマス」

ベーリックホール「フランスのクリスマス」ベーリックホール「フランスのクリスマス」
山手公園内の旧山手68番館(現在はテニスクラブのクラブハウス)は「オランダのクリスマス」だ。「ライト&フラワーシャワー」がテーマという。オランダと言えばやはりチューリップ、館内フロアの中央のテーブルにはチューリップの鉢が飾られている。壁面の飾り付けにも花を多くあしらい、優しげで可愛らしい印象の展示がなされている。
旧山手68番館「オランダのクリスマス」旧山手68番館「オランダのクリスマス」
同じく山手公園内に立つテニス発祥記念館も今年は「山手西洋館 世界のクリスマス」の仲間入りだ。テニス発祥記念館の展示は「アメリカのクリスマス」、「ホワイトクリスマス」がテーマだ。シンプルな中にもポップな楽しさを感じさせる飾り付けがなされている。
テニス発祥記念館「アメリカのクリスマス」テニス発祥記念館「アメリカのクリスマス」
外交官の家」は「ロシアのクリスマス」、「世界で一番広い国のクリスマス」がテーマで、長く厳しい冬のクリスマスが演出されているという。白を基調にした飾り付けはまさに雪に包まれた季節のイメージで、冷たさと清らかさを感じさせてくれる。二階の一室にマトリョーシカが飾られているところなどは「ロシアのクリスマス」らしいところだ。
外交官の家「ロシアのクリスマス」外交官の家「ロシアのクリスマス」

外交官の家「ロシアのクリスマス」外交官の家「ロシアのクリスマス」

外交官の家「ロシアのクリスマス」外交官の家「ロシアのクリスマス」
ブラフ18番館」は「ハンガリーのクリスマス」だ。「洗練と調和より生まれる華麗なるクリスマス」と題されている。「華麗なる」とは言ってもそれほど華美なものではなく、まさに洗練された印象の、抑制された色彩の中に知的で上品な雰囲気の漂う飾り付けだ。
ブラフ18番館「ハンガリーのクリスマス」ブラフ18番館「ハンガリーのクリスマス」

ブラフ18番館「ハンガリーのクリスマス」ブラフ18番館「ハンガリーのクリスマス」
今年の「世界のクリスマス」の展示はアート感覚溢れるものは少なく、概ね家庭的な雰囲気を漂わせる飾り付けが主流のような印象だった。規模の大小はあるが、それぞれに味わい深い展示がなされており、その中にそれぞれのお国柄を感じながら見てゆくのが楽しい。「山手111番館」のステンドグラスの工芸作品展示はなかなか印象深く、記憶に残る。「ブラフ18番館」の「ハンガリーのクリスマス」や「外交官の家」の「ロシアのクリスマス」、イギリス館の「イギリスのクリスマス」なども丁寧な演出が成されており、見応えのあるものだった。

今年も各館に「山手西洋館 世界のクリスマス2007」の案内リーフレットが用意されているから、記載されたイラストマップを頼りに各洋館を巡るといい。各館でさまざまなイベントも予定されており、それらに合わせて訪ねるとより楽しめるかもしれない。洋館は靴を脱いで入館しなくてはならないところが多い。訪れるときは脱ぎ履きのしやすい靴を履いていった方がいい。靴の履き間違いも少なくないらしいので、館内では靴を袋に入れて持ち歩くなどの工夫が必要かもしれない。
山手西洋館世界のクリスマス

山手西洋館世界のクリスマス

山手西洋館世界のクリスマス