幻想音楽夜話
Picks Log
ちょっと気になっている音楽やアーティストについて、あるいは気になった音楽シーンの話題について、「幻想音楽夜話」のトップページの「Picks」欄に短いコメントで気ままに記しています。このページはその「Picks」欄の過去ログです。「Picks」欄の過去ログは年毎にまとめてあります。メニューから表示ページを選択して下さい。最新のものは「幻想音楽夜話」トップページでどうぞ。
2011年個人的年間アルバムベスト3
今年もやってみるぞ、「個人的年間アルバムベスト3」。購入したCDの中から、2011年に発売された「新作アルバム」と「復刻アルバム」、それぞれ3枚、選んでみた。順番は発売日順、上のものから1位、2位、3位ではない。「復刻アルバム」は必ずしも今年が初めての復刻というわけではない。

【新作】
「モミュの木の向こう側 / さよならポニーテール」
「Doin' Alright / Cornell Dupree」
「やっとかめ / センチメンタル・シティ・ロマンス」

今年はちょっと選ぶのに迷ったな。Jeff Beckの「Live At Iridium 〜Les Paul Tribute Live」を選ぶと上記3作品のどらかを外さなくちゃならない。どれも外せない。というわけで、Jeff Beckは次点だ。個人的な今年最大のトピックは「さよならポニーテール」だ。年末近くになってから初めて聴いたんだが、はっきり言ってこれが今年のNo.1だ。Cornell Dupreeは追悼の意味も込めて。センチメンタル・シティ・ロマンスの新作、予想以上に良かった。懐かしく、ホッとする音楽だったな。ユーミンの新作や山下達郎の新作ももちろん良かったが、次点ということにさせて頂こう。JAZZ系ではチック・コリアがエディ・ゴメス、ポール・モチアンと組んで録音したビル・エヴァンス・トリビュートの「Further Explorations」も素晴らしかったぞ。マリーザ・モンチの久しぶりの新作も、もちろん素晴らしかったが、これも次点ということにさせて頂く。

【復刻】
「John O'Banion」(紙ジャケット仕様SHM-CD)
「Player」(紙ジャケット仕様SHM-CD)
「別れの朝 / ペドロ&カプリシャス」(紙ジャケット仕様CD)

今年の復刻CDのNo.1は間違いなく「別れの朝/ペドロ&カプリシャス」だ。もちろん「さようならの紅いバラ/ペドロ&カプリシャス」や「抱きしめて/リッキー&960ポンド」、「蘇る金狼/ 前野曜子」などの「前野曜子メモリアル・コレクション」の復刻全体が素晴らしいわけで、その代表として「別れの朝/ペドロ&カプリシャス」を挙げておく。やっぱり前野曜子のファンって今もいるんだなぁ、と、嬉しくなってしまった復刻だった。John O'BanionやPlayerは、当時よく聴いていた作品の紙ジャケット仕様SHM-CD復刻ということで、個人的に嬉しかったので挙げておきたい。Pink Floydの最新リマスター・シリーズも良かったが、さすがにすべてをもう一度買い揃える気にはならなかったし、豪華だが高価なボックス・セットも購入意欲がわかず、というわけで、とりあえず「The Dark Side Of The Moon」と「Wish You Were Here」の「Experience Edition」だけ購入。
December 30, 2011
さよならポニーテール
“名前は聞いたことあるけど曲は聴いたことない”状態だったんだけれども、最近機会があって“マイスペ”で聴いてみた。いやぁ、いいですよ、これ。全編を覆う儚げなセンチメンタリズムは初期ユーミンの音楽性を彷彿とさせます。最近の音楽には“情感”が足りないと常々思っているあなた、騙されたと思って聴いてみるべし。You Tubeで聴くと印象が映像に引っ張られてしまうので、初めて聴くときは“マイスペ”がお勧め。そもそも彼女たち(?)の活動拠点は“マイスペ”らしい(でもCDは発売されてるぞ)。素顔も素性も定かでない、謎めいたところも素敵。
December 10, 2011
「Lulu / Lou Reed and Metallica」
ルー・リードとメタリカのコラボ・アルバムだそうだ。個人的にはメタリカは聴かないけれども、ルー・リードとのコラボということでちょっと興味があるぞ。FMでちょっと聴く機会があったのだが、なかなかいいな。
Novemnber 5, 2011
柳ジョージを悼む
柳ジョージが、10日、亡くなった。腎不全だそうだ。63歳だった。一般には「柳ジョージ&レイニー・ウッド」の柳ジョージなんだと思うが、個人的にはやはりゴールデン・カップスの柳ジョージだ。ご冥福をお祈りします。
October 15, 2011
前野曜子メモリアル・コレクション
このところ前野曜子がマイ・ブームだ。というのも、9月21日にペドロ&カプリシャスの「別れの朝」と「さようならの紅いバラ」の二枚が発売されて、このところこの二枚ばっかり聞いているからだ。昔から前野曜子の歌声が好きだったんだけれども、ようやく思う存分聴いてるというわけだ。ペドロ&カプリシャス名義のアルバムなので全曲で前野曜子がリード・ヴォーカルを担当しているわけではないけれども、コーラスに徹する前野曜子というのもファンとしては嬉しい。洋楽カヴァーも何曲か収録されていて、これがまたいい。「ムーヴ・オーヴァー(ジャニス・ジョプリン)」とか「気になる女の子(メッセンジャーズ)」のカヴァーなどは前野曜子ファンなら感涙ものだぞ。この二枚、「前野曜子メモリアル・コレクション」と題したリイシューの第一回発売のもので、11月には第二回、来年1月には第三回の発売が予定されている。前野曜子関連の作品群を紙ジャケット仕様、2011年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック収録でリイシューするという企画だ。全部買うぞ。
October 7, 2011
「西島三重子 ワーナーイヤーズ 1975-1980 〜Paper Sleeve Collection〜」
西島三重子がワーナーに残した5枚のオリジナル・アルバムをボックスにしたセットが発売されるらしい(9月26日発売)。「池上線」は大好きな曲だったな。西島三重子の歌声が好きだった。ボックス・セット、欲しいところだが、懐具合が…。
September 23, 2011
「やっとかめ / センチメンタル・シティ・ロマンス」
25年ぶりのオリジナル・アルバムということで話題になったけれども、決して“再結成”とか、“活動再開”ということではないわけで、ずっとしっかり音楽活動を続けていて、単に“オリジナル・アルバムの発表”が25年ぶりというだけのこと。さまざまなところで彼らの演奏は耳にしていたけれども、やはりバンドとしてのオリジナル・アルバムの新作は待ち遠しかったという気持ちはあるな。で、その気持ちに充分に応えてくれる作品になっている。デビューした頃より円熟味を増して、安定感を増し、同時代を生きてきた大人たちのための音楽と言っていい。素敵な音楽です。
August 22, 2011
ジョー山中を悼む
8月7日、ジョー山中が亡くなった。かねてから肺癌の療養中だったが、とうとう帰らぬ人となってしまった。一般には「人間の証明」で知られる人だと思うが、当サイトをご覧になっている方々にとっては今でも“フラワー・トラヴェリン・バンドのヴォーカリスト”かもしれない。ご冥福をお祈りします。
August 10, 2011
「Chu Chu / moumoon」
武井咲出演の資生堂マキアージュのCM曲、一度聴いただけで妙に耳に残るあの曲、可愛らしくて素敵な曲だ。CMそのものも武井咲の魅力がうまく出ていて、つい見入ってしまう。曲はまったく似ていないけれども、楽曲の醸し出すイメージという点で、EPOの往年のヒット曲「う、ふ、ふ、ふ、」を思い出した。moumoonはデビューした頃からちょっと気になっていたんだけれども、これでブレイクするかな。
August 6, 2011
満島ひかり出演CMの使用曲
満島ひかりが全身汗びっしょりで自転車をこいで坂道を登るCM、見たことあるかな? 7月19日に発売されたサントリーの飲料「NATURAi(ナチュライ)」のCMで、これは「夏の坂道」編だそうだ。で、ここで話題にしたいのは「NATURAi」でも満島ひかりでもない(確かに満島ひかりは魅力的だが)。このCMに使われている楽曲だ。「ウガチャカ、ウガウガ、ウガチャカ、ウガウガ」というコーラス(?)が妙に耳につくあれ、若い人は「何だこれ」と、気にも留めていないかもしれないけれども、(知っている人には“釈迦に説法”だけれども)あれはブルー・スエードというグループの「ウガチャカ(原題は“Hooked On a Feeling”といって、もともとはB.J.トーマスの曲)」という曲で、1974年の夏前に日本でもヒットした曲なのだな。実際にCMに使われているのがブルー・スエードのヴァージョンそのものなのか、よく似せたカヴァーなのかは知らないけれども、ずいぶん久しぶりにこの曲を聴いた気がする。当時、それほど好きだったわけじゃないけれども、こうして聞こえてくると懐かしいものだ。でも、あのCMにこの曲を使おうという発想はどこから出てきたのやら。
July 22, 2011
クラレンス・クレモンズを悼む
ブルース・スプリングスティーンのバンド、Eストリート・バンドのサックス奏者、クラレンス・クレモンズが18日に亡くなった。脳卒中による合併症だそうだ。享年69歳。もう、あのサックス・ソロを聴くことはできない。今夜は「Born To Run」を聴こう。ご冥福をお祈りします。
June 24, 2011
「Jazz For Japan」
このところ、よく聴いている。何しろ錚々たるミュージシャンが集まって作られたアルバムなので悪かろうはずはないのだけれど、これが予想以上に良いのですな。震災に見舞われた日本を自分たちの演奏で支援しようという気持ちが演奏にも表れているんだろうと思うが、そういう企画意図を超えて音楽そのものが素晴らしいです。
June 15, 2011
アドリュー・ゴールドを悼む
訃報が続く。アンドリュー・ゴールドが3日、心臓発作で亡くなった。アンドリュー・ゴールドと言えば一般的には「ロンリー・ボーイ」のヒットが有名なところだろう。最近はブリンドルのメンバーとして語られることも多くなった。好きなミュージシャンだった。享年59歳。ご冥福をお祈りします。
June 7, 2011
中村真一を悼む
四人囃子のオリジナル・メンバー、初代ベーシストの中村真一が、5月25日、くも膜下出血で亡くなったそうだ。日本ロック史のページがまたひとつ、閉じられた。中村真一を偲んで久しぶりに「一触即発」を聴こう。ご冥福をお祈りします。
June 2, 2011
「Libero / Fabrizio Bosso」
人気ジャズ・グループ「High Five」のリーダー、ファブリッツィオ・ボッソの最新ソロ・リーダー作(5月3日発売)。今や世界最高のトランペット奏者との誉れ高いファブリッツィオ・ボッソ、ノリにノッてる感じですな。素晴らしい作品に仕上がってます。冒頭の「Dubai」、すごくかっこいいです。かなりベヴィ・ローテーションで聴いてます。
June 2, 2011
コーネル・デュプリー新作「Doin' Alright」
5月8日に亡くなった名ギタリスト、コーネル・デュプリーが亡くなる二ヶ月前に新作を録音していたそうだ。きっと円熟の極みとでも言うべき演奏を聴かせてくれているのだろう。待ち遠しいぞ。7月20日発売。
May 27, 2011
コーネル・デュプリーを悼む
ジャズ/フュージョン・シーンで活躍した名ギタリスト、コーネル・デュプリーが、5月8日、亡くなった。享年68歳。エリック・ゲイルもリチャード・ティーもすでに亡く、今度はコーネル・デュプリーも逝ってしまった。残念だ。久しぶりにスタッフを聴こう。
May 13, 2011
「HoSoNoVa / 細野晴臣」
全曲ボーカルのソロ・アルバムは1973年の「HOSONO HOUSE」以来、38年ぶりだそうだ。鈴木茂、林立夫、佐藤博らをはじめ、さまざまなミュージシャンが参加しているらしい。中村まりも参加しているらしい。4月20日発売。
April 15, 2011
Johnny Winter来日
ジョニー・ウインターが来日するそうだ。初来日らしい。4月13日、14日、15日にZepp Tokyoでライヴを行うようだ。相変わらず元気でやってるんだな、ジョニー・ウインター、と、思わず嬉しくなってしまう。来日記念で過去のアルバムがCDで復刻される。そう言えばジョニー・ウインターのアルバムはCDで持ってないな、と気付いた。リック・デリンジャー好きとしてはデリンジャーが絡んでいた頃のアルバムくらいは持っておきたいぞ。
March 11, 2011
The Yardbirds来日
ヤードバーズが来日、3月の4日と5日にBillboard LIVE TOKYOでライヴを演るというので、ロックファンの間ではちょっとした話題になっているようだ。いまだに“エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジを輩出したバンド”という言われ方をするけれども、今のヤードバーズのオリジナル・メンバーはクリス・ドレヤとジム・マッカーティのふたりだけ、他は若いミュージシャンたちだ。そろそろ“三大ギタリスト”の呪縛から解き放たれてもいいんじゃないだろうか。それにしても2003年に「Birdland」をリリースしてからというもの、ほとんど話題を聞かなかったから、今でも活動を続けているということを知って嬉しいぞ。ジム・マッカーティ好きとしては応援してるぞ。ニュー・アルバム出してくれ。
March 5, 2011
続アニメンティーヌ
クレモンティーヌによるフレンチ・ボッサのアニソン・カヴァー・アルバムの第二弾が発売されるそうだ。今回は「宇宙戦艦ヤマト」や「となりのトトロ」の「さんぽ」、「銀河鉄道999」なんかもやっているらしい。しかし何と言っても“聴き所”は「残酷な天使のテーゼ」か。クレモンティーヌがフレンチ・ボッサで歌う「残酷な天使のテーゼ」、聴いてみたいぞ。
February 11, 2011
ゲイリー・ムーアを悼む
またもや訃報だ。ゲイリー・ムーアが2月6日、休暇先のスペインで急逝したそうだ。ご冥福をお祈りします。
February 9, 2011
映画「ランナウェイズ」
ザ・ランナウェイズのデビューから解散までを描いた映画「ランナウェイズ」が3月12日から日本公開だそうだ。昨年制作され、アメリカではすでに昨年公開されていたものだ。チェリー・カリー役は“あの”ダコタ・ファニング、ジョーン・ジェットに扮するのはクリステン・スチュワートだ。ちょっと見てみたい。サントラ盤には当時のロック・チューンがいろいろ収録されているようだ。映画公開に合わせてランナウェイズのオリジナル・アルバムも再発される。買おうかどうしようか、ちょっと迷っとる。
January 21, 2011
ミック・カーンを悼む
2011年最初の本欄が訃報なのは残念だが、元JAPANのベーシスト、ミック・カーンが亡くなった。昨年、癌であることを公表、闘病中だったが、1月4日、ロンドンの自宅で亡くなったそうだ。享年52歳。ご冥福をお祈りします。
January 7, 2011