大名屋敷の名残漂う日本庭園や明治期の実業家が築いた洋風庭園など、素敵な庭園の風景を訪ねて散策記を記しています。散策気分でご覧頂いたり、お出かけの参考に、自由にお楽しみ下さい。「佳景探訪−庭園散歩」は「佳景探訪」のテーマ別インデックスのひとつです。初めての方は「Copyright」ページをご一読頂くとよいでしょう。
福島県会津若松市の中心市街の東方、御薬園という庭園がある。歴代の会津藩主が愛したという大名庭園で、薬草園を有していたことからその名がある。残暑の続く九月上旬、御薬園を訪ねた。
埼玉県飯能市に能仁寺という曹洞宗の寺がある。本堂北庭の「池泉鑑賞蓬莱庭園」が名園として知られる。境内は四季折々に美しいが、特に秋の紅葉の見事さが有名だ。木々が紅葉に染まった十一月下旬、能仁寺に参拝した。
東京都墨田区東向島三丁目に向島百花園という庭園がある。1800年代の初期、骨董商を営んでいた佐原鞠塢によって造られた庭園で、大名庭園とは違った趣がある。萩の咲く十月半ば、向島百花園を訪ねた。
東京都中央区の浜離宮恩賜庭園は代表的な大名庭園のひとつだ。江戸時代には将軍家の別邸「浜御殿」であり、明治維新後には皇室の離宮「浜離宮」となった。九月の半ば、浜離宮恩賜庭園を訪ねた。
東京都北区西ヶ原に「旧古河庭園」という庭園がある。かつて古河財閥が所有していた庭園だという。洋風庭園と日本庭園とを併せ持ち、特に洋風庭園はバラの名所として名高い。バラの咲き誇る五月の半ば、旧古河庭園を訪ねた。
東京都文京区本駒込六丁目に六義園という日本庭園がある。徳川綱吉に仕えた柳沢吉保が築いた庭園だという。池や築山を配した回遊式庭園はたいへんに美しく、国指定の特別名勝にもなっている。新緑が日増しに濃くなってゆく五月の下旬、六義園を訪ねた。
東京都文京区の小石川後楽園は江戸時代初期に水戸徳川家の中屋敷として築造されたものだ。大泉水を中心にした回遊式築山泉水庭園で、現存する最古の大名庭園だという。新緑の美しい五月の上旬、小石川後楽園を訪ねた。
東京都港区に江戸初期に造られた大名庭園が残っている。明治期には宮内省の芝離宮となり、大正末期に東京市に下賜されて一般公開が開始された庭園で、そこから旧芝離宮恩賜庭園と呼ばれる。晴天に恵まれた九月の半ば、旧芝離宮恩賜庭園を訪ねた。
東京都港区白金台の東京都庭園美術館は1933年(昭和8年) に朝香宮邸として建てられた建物を美術館としたものだ。建物の前には庭園が広がり、美術鑑賞と共に庭園散策も楽しむこともできる。秋晴れの十一月初め、東京都庭園美術館を訪ねた。
東京都国分寺市、国分寺駅の南東側に崖線の立地と湧水を巧みに活かした庭園がある。殿ヶ谷戸庭園という。大正初期、江口定條の別荘として整備されたものという。藤の咲く五月の初め、殿ヶ谷戸庭園を訪ねた。
神奈川県葉山町の葉山しおさい公園は葉山御用邸付属邸跡地に開園した公園だ。美しい日本庭園と葉山の海岸の景観を楽しめる。新緑の美しい五月の初め、葉山しおさい公園を訪ねた。
愛知県犬山市、木曽川の辺に建つ名鉄犬山ホテルの敷地内に有楽苑という庭園があり、如庵という茶室が移築展示されている。如庵は織田信長の実弟織田有楽斎が建てたという茶室で国宝に指定されている。夏の暑さの残る九月の初旬、有楽苑を訪ねた。
石川県金沢市の兼六園は日本三名園のひとつに数えられる庭園だ。国の特別名勝にも指定された名園は、国内のみならず海外からも多くの観光客が訪れる。日本を代表する観光地のひとつと言っていい。夏の暑さも退き始めた九月の初め、兼六園を訪ねた。
鹿児島市の仙巌園は万治元年に島津光久によって別邸として築かれたものだ。幕末から明治初期には近代化の舞台にもなり、賓客を迎える場としても使われた。残暑の八月、仙巌園を訪ねた。
鹿児島県南九州市の知覧には江戸時代の武家屋敷群が残っている。「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、「名勝」に指定された庭園も残る。「薩摩の小京都」とも称される知覧を訪ねた。
多くの庭園で、ペット連れでの入園禁止、園内での飲酒禁止、シートを広げての飲食の禁止など、庭園保護のための禁止事項が設けられています。来訪の際はご注意下さい。
庭園内で写真を撮られる方は、他の来園者の迷惑にならないよう注意しましょう。同じ場所を長時間に渡って独占したり、三脚で通路を妨げたりしないよう、気をつけましょう。来園者が多いときは三脚の使用を控えましょう。グループで来園される場合は特に注意しましょう。